ピコレーザー(ディスカバリーピコプラス)


当院では、イタリアのQuanta社製のピコレーザーディスカバリーピコプラスを採用しています。

ピコレーザーとは、1兆分の1秒という非常に短いパルス幅(照射時間)のレーザーを照射し、シミ・そばかす・色素沈着・肝斑などのメラニン色素の除去や、肌のハリ・ツヤ、また毛穴やニキビ痕などの肌質改善を行うレーザーです。


またこのピコレーザーは

●532nm

●694nm

●1064nm

の3つ波長を照射することができ、お肌のお悩みに合わせて波長を切り替え、様々な治療ができます。


●ディスカバリーピコプラスの特徴

●短期間に少ない回数で治療ができる

パルス幅が短く、レーザーの出力を高めることができるため、いままでのレーザーよりも強く照射できるため、1回の施術効果が高い。

 

●短期間に少ない回数で治療ができる 

レーザーを照射すると熱が発生し、痛みを感じますが、ピコレーザーは非常に短い時間でレーザーを照射するため痛みが少なく感じます。

 

●炎症後色素沈着のリスクが低減する

ピコレーザーは非常に短い時間でレーザーを照射するため熱によるダメージを少なくし、照射後の炎症後色素沈着のリスクが低減します。

(全くでないわけではありません。)

 

●治療の仕方について

 

①ピコスポット

対象の方

・フォトフェイシャルや従来のレーザーでとり切れなかった薄いシミを部分的に除去したい方。

・今までのシミ治療より、より高い効果を求めたい方。

・照射後の炎症後色素沈着のリスクを減らしたい方。

 

ピコレーザーは熱ではなく、衝撃波による強いエネルギーでメラニンを細かく粉砕するため、肌に余計な熱影響を与えずに薄いシミに反応させることが可能です。痛みが少ないため、麻酔なしで照射することが可能です。照射直後はやや膨疹ができ、その後に薄いカサブタ(マイクロクラスト)ができて1~2週間で脱落します。

カサブタのある間はカサブタがこすれて脱落しないようにしっかりとケアすることが必要です。ケアの仕方によっては炎症後色素沈着が長引くことがありますのでご注意下さい。

また、ピコスポットとピコトーニングは合わせて施術することで、シミ・くすみのない透明感のあるお肌に近づくことが出来ます。

 

②ピコトーニング

対象の方

・肌のトーンを全体に上げたい方

・炎症後色素沈着を早く改善したい方

・肝斑の方

・肌のハリ感や艶を出したい方

 

蓄積してしまったメラニンを回数を重ねて少しずつ排泄させます。メラニンの除去のみでなく、肌のハリ感や艶、きめを整えるなどといった肌質改善にも効果があります。従来のトーニングよりもパワフルなため、2週間~4週間おきに施術していきます。定期的に行うことでメラニンの蓄積をなくし、くすみや色むらを改善して美肌を保つことが出来ます。

施術間隔:2週間~1か月間隔を約10回施術するのがオススメです。

 

③ピコフラクショナル(肌質改善モードと瘢痕モード)

 

対象の方

・肌のハリや艶を出したい方(肌質改善モード)

・毛穴が気になる方(肌質改善または瘢痕モード)

・小じわの改善(肌質改善モード)

・にきび痕の気になる方(瘢痕モード)

 

専用のレンズを装着してレーザーを点状に照射することで、真皮に刺激を与えコラーゲンやエラスチンを増生し、真皮をリモデリングする治療法です。照射の強さによって、肌質改善と瘢痕モードがあります。肌質改善モードでは真皮の再生を促し肌のハリや艶を出します。瘢痕モードでは毛穴やニキビ痕などに対応します。肌質改善モードでは1週間から2週間ほど紫斑が続きます。瘢痕モードは施術後、腫脹、発赤、出血、紫斑などが1週間~2週間ほど続き軟膏塗布は必須となります。

施術前に塗布麻酔が必要です。

 

 

 

④ジェネシスモード

 

対象の方

・産毛が気になる方

・毛穴が気になる方

・ハリやキメを出したい方

 

ロングパルスYAGレーザーをシャワーのように照射し、熱を加えることで、コラーゲンの再構築を促進し、肌のハリ、小じわ、毛穴の引き締めを行います。

ダウンタイムがほぼなく、行事ごとなどの前にも受けることができます。

 

 ルビーフラクショナル

 

対象の方

・IPLでとり切れなかった薄いシミが気になる方

・シミ治療がしたいが回数がかかっても良いからテープ保護などが出来ない方

・真皮層の深いシミの方

 

従来のQスイッチルビーレーザーは照射後の色素沈着のリスクが高く、落ち着くまでには時間がかかりましたが、このルビーレーザーを細かく点状に照射することで、真皮層にある深いシミにもダウンタイムを極力減らして照射する方法です。照射後約半日~1日ほど赤みが続きます。2~3回ほどを2か月ほど間隔をあけて照射していきます。

 

施術のできない方

 

日焼けをしている部位には施術ができません。

治療部位に皮膚がんがある方は施術できません。

妊娠中の方は施術ができません。授乳中の方は医師との相談が必要です。

光過敏や光アレルギーのある方、てんかんのある方は施術できません。

アキュテイン(難治性ニキビ治療薬)使用後6か月はこの治療ができません。

金療法や金の糸の治療を行っている方は、青灰色変色が生じる可能性があるので治療できません。

抗凝血剤使用の方は、紫斑やあざのリスクが増加する可能性があるため医師との相談が必要です。

出血性疾患の方は治療できません。

施術部位に白い刺青のある方は黒色の変化を起こすので施術できません。

ケロイド体質の方には治療できません。

ステロイド内服中の方や、糖尿病のコントロールが不良の方は、創傷治癒が遷延する可能性があるので医師との相談が必要です。

 

注意事項

 

施術後は肌が乾燥しやすくなるためしっかりと保湿をしてください。

(エレクトロポレーションと合わせて施術すると乾燥の緩和に効果的です。)

すべての施術前後は遮光をしっかりとおこなってください。スポット治療後、またはトーニング治療後にカサブタが出来た場合はカサブタが取れないような丁寧なスキンケアが必要です。カサブタが早期に脱落すると炎症後色素沈着が起こりやすくなりますのでご注意下さい。

トーニング治療は肝斑を完全に消失させるものではなく、コントロールするものです。

ですので、照射後、肝斑が再燃する可能性もあります。また、まれに色素脱失を起こすことがあります。

トーニング後は毛包炎が照射部全体に出やすくなります。1週間ほどで消退しますが、症状がひどい方はクリニックにご連絡の上、受診をお願いします。

スポット治療やフラクショナ肌質改善モードでは照射部に紫斑が起こります。また1週間ほど照射部の発赤や腫脹が続きます。肌質等により炎症後色素沈着を起こすことがあります。その場合はスキンケア指導及び美白剤塗布や内服にて経過を見ます。まれに色素脱失を起こすことがあります。

フラクショナル治療ではごくまれに瘢痕形成を起こし得ます。

 

 

 

※効果には個人差があり、必ずしもご希望通りの効果が出ない場合もあり得ます。